現在進行形で施工中の家づくりの様子をお知らせします。
今回は土台、建方編をご紹介します。前回の記事はこちら。
step.1 土台敷き
基礎工事の完了後、基礎の上に土台を敷いていきます。その前段階として、基礎から飛び出たアンカーボルトの位置、寸法を測ります。土台に測った位置の墨出しを行い、それに沿って孔を開けます。これで準備はOK。
今回土台にはヒノキを使用しています。土台敷きの完了後、土台に大引を取り付け、仕口(接合部)を重ねて掛矢(ハンマー)で叩いて取り付けます。その後大引と直交するように根太を取り付けます。写真左下のように大引と根太の接合部は蟻ホゾと呼ばれる継手で重ね合わせていきます。
step.2 建方工事
通常1階の柱を全て建て込んだ後、梁を掛け渡すという順番で作業を進めていき、金物の取り付け、上棟までおよそ1~2日間で一気に行います。この工程を建方と言います。建方は大変な作業ですが、この作業で家の全体像が見えてくるので、職人さん達の腕の見せ所です。
この現場では柱には杉、梁には米松を使用しています。部材の接合部を金物やビスでしっかり固定します。柱の垂直を下げ振りと呼ばれる器具で確認し、仮筋交いを取り付けて垂直な状態を維持します。建物の一番高い部分に棟木をかけて建方は完了。
建方のビフォーアフターの様子。
step.3 屋根下地工事
各工程では施工前に使用する建材はJAS規格品か、F☆☆☆☆(フォースター)かなど材料確認をしっかり行っています。まずは下地となる合板を張り、垂木(屋根を構成する部材の一つ)をかけていきます。
屋根の形もだんだん見えてきましたね。今回は片流れの屋根を採用しています。断熱材を敷き詰めて、構造用合板を貼って屋根の下地工事は完了。
ちなみに柱や梁など木材をつなぐ接合金物は用途、部位に応じた金物が使われます。写真左はかすがいと呼ばれるコの字型の金物で土台と柱など、様々な場所で使われます。写真右は基礎、土台を貫通したアンカーボルトを柱とつなぐホールダウン金物です。
こちらは垂木の継手を補強するために使っている短冊金物。上下階の柱の緊結にも使われます。
ちなみに今回の現場担当の監督さんは、施工に当たって、自分で基礎、建方の模型を作って3次元で可視化し施工の手順などイメージを膨らませていましたよ。
次回は屋根工事、建物の内部の工事の様子をご紹介します。それでは更新をお楽しみに。